レッサーパンダの赤ちゃん急死、花火の騒音がストレスに 英国
(CNN) 英スコットランドのエディンバラ動物園で、レッサーパンダの赤ちゃんが急死した。死因について同動物園のスコットランド王立動物学会(RZSS)は14日、花火の騒音のストレスで吐しゃ物をのどに詰まらせたと思われると発表した。
生後3カ月のメスのレッサーパンダ「ロキシー」は11月5日に急死した。この日にかけては国会議事堂の爆破をはかった1605年の「火薬陰謀事件」失敗を記念して、英各地で花火が打ち上げられる。
RZSSによると、同動物園ではロキシーの母親の「ジンジャー」も5日前に死んでいた。しかしロキシーは専門の飼育員に世話されて元気そうな様子で、餌も自分で食べていたという。
母親のジンジャーはロキシーが死ぬ5日前に死んでいた/Edinburgh Zoo
RZSSの専門家は「ロキシーは恐ろしい音に耐えられなかったようだ」と述べ、「動物園の動物たちにとって花火がストレスになり得ることは分かっている。ロキシーの母親のジンジャーが5日前に死んだのも、花火が原因だった可能性は否定できない」とした。
レッサーパンダは野生の個体が減少して絶滅危惧種に指定されている。
RZSSは動物の健康に与えるリスクを考慮して、花火に対する規制を強化するよう訴えている。英国では署名運動も行われ、100万人以上の署名が先週、政府に提出された。
英国では2020年11月にもブリストル動物園で、花火の音に驚いてシマウマの赤ちゃんが急死していた。