経済危機で香港に向かうスペインのサッカー選手、永住も考慮
このセンター運営にはスペインの指導者と元選手が加わる。1人は、スペイン・バルセロナで若手育成に携わり、現在はキッチーのヘッドコーチを務める人物と、もう1人は同1部リーグの元選手でキッチーでもプレーしたこともある人物だ。
同クラブの首脳によると、海外のサッカーの実情を知ることが必要としてセンター所属の若手選手を毎年スペインに送り、選手権試合などに参加させて強化を図る。キッチーの選手は今年3月、スペイン東部カタルーニャ州で開かれた若手選手の大会「地中海国際カップ」に出場もしている。
首脳は、この計画を通じ6~8年あるいは10年内に優れた若手選手が輩出されることを期待。それが香港の代表チームをアジアの強豪に育てることにつながると主張し、「日本を脅かしたい」とも望んでいる。
香港で終生を過ごすことを考えているスペイン人選手もいる。地元クラブ「南區」に入団したパネラ選手は「スペインや欧州の情勢が好転しないのなら香港にとどまり続けることに問題はない」とCNNに語っている。