「江南スタイル」のPSYさん、04年の反米ソング巡り謝罪
(CNN) ヒット曲「江南スタイル」が世界的なブームになった韓国の人気歌手PSYさんが、2004年に反米ソングを歌っていたことを問題にされ、謝罪した。
問題になったのは、当時のイラク駐留米兵の殺害を呼びかけ、「イラクの捕虜を拷問しているヤンキーを殺せ」「ジワジワと苦痛を与えて殺せ」などと歌った「親愛なるアメリカ」というラップ。韓国のロックバンドN.E.X.T.が作詞し、PSYさんは公演で3人のアーティストの1人としてこの歌を歌っていた。
当時韓国では、韓国人がイラクの武装勢力に拉致されて殺害された事件や、韓国の女子生徒2人が米軍の車両にひかれて死亡した事件をきっかけに、反米感情が高まっていた。
今年10月になって、CNNの読者が歌詞の英訳をインターネットに投稿したことから、ブログやソーシャルメディアでうわさが広まった。
批判を受けてPSYさんは7日、「わが国および世界の自由と民主主義を守るため、米兵が犠牲になってきたことは理解している」とのコメントを発表。「イラクでの戦争と、韓国の女子生徒2人が殺害されたことに反応して感情的になった」「自分の意見を表明できることは大切だが、私がそのために使った扇動的で不適切な文言については深く悔いている」と謝罪した。
PSYさんは米ワシントンで開かれるクリスマスコンサートに、ダイアナ・ロスさんなどと並んで出演予定。このコンサートはオバマ大統領も鑑賞する。ホワイトハウスのウェブサイトには、PSYさんを出演させないよう求める嘆願が掲載されたが、同サイトの利用規定違反を理由にその日のうちに削除された。