スカーレット・ヨハンソンさん、国際親善大使を辞任 CM出演で批判
(CNN) 米人気女優スカーレット・ヨハンソンさんは31日までに、国際的な慈善団体オックスファムの親善大使を辞任した。ヨハンソンさんは最近、同団体が批判していたイスラエル企業の広告に出演していた。
ヨハンソンさんは炭酸水製造機「ソーダストリーム」の広告に出演。同機は生産拠点の1つがヨルダン川西岸のユダヤ人入植地にあり、オックスファムをはじめとする人道支援関係者からは批判を浴びていた。
ヨハンソンさんは8年間にわたってオックスファムの「グローバル・アンバサダー」を務めてきた。公式には辞任の形を採っているものの、オックスファムはソーダストリームの宣伝に関わることは親善大使の活動と相いれないとしている。
オックスファムは声明の中で「ソーダストリームのように入植地で活動する企業が、オックスファムが支援するパレスチナ社会における貧困や人権侵害を悪化させている」と述べ、「入植地は国際法違反」との見解から同地との商取引に反対するとの姿勢を示した。
ヨハンソンさん出演のCMは米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の年間王者決定戦「スーパーボウル」の中継で放映される。だがライバルであるコカ・コーラやペプシをけなすせりふがあったためテレビ局から難色を示され、直前になって問題の部分をカットする一幕もあった。