聖火リレー、テロ厳戒下でダゲスタン入り
(CNN) ソチ冬季五輪の聖火リレーが27日、ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラで行われた。同共和国には五輪阻止を狙うイスラム過激派の拠点があり、周囲には厳戒態勢が敷かれた。
観衆から上がる歓声の裏で、テロの脅威が強く意識されるリレーとなった。
ロシアのキスリャク駐米大使は26日、CNNとのインタビューで、「五輪がテロに見舞われることはないと、絶対的に確信している」と述べた。一方、米下院テロ対策・情報小委員会のキング委員長は米ABCテレビに「五輪がこれほどの脅威にさらされた例は過去にない」との見方を示した。
インターネットのイスラム系ウェブサイトでは27日、武装勢力が「ロシアにはすでに警告してある」との声明を出した。声明は、ロシア南部ボルゴグラードで昨年末に起きた連続爆破テロに言及し、攻撃の標的と同じ場所にいる女性や子どもを殺害することはイスラム法で認められているなどと主張した。
米政府はソチ五輪に参加する選手団に会場外でユニホームを着ないよう警告するなど、安全確保に努めている。一部の選手はテロ攻撃への懸念から、家族の同行を見合わせている。