テロ掃討作戦で戦闘員7人を殺害 ロシア南部ダゲスタン
(CNN) ロシア通信(RIA)は18日、同国南部ダゲスタン共和国の中心都市マハチカラで治安部隊がテロ組織掃討作戦を実施、女性1人を含む戦闘員計7人を殺害したと報じた。
ロシア政府の反テロ委員会は声明で、作戦は戦闘員の拠点だった民家を包囲し、逃走を防ぐ形で遂行されたと述べた。死亡者には地方の武装勢力指導者と以前に死亡した戦闘員の未亡人で自爆攻撃の準備をしていた女性も含まれるとした。
治安部隊側の死傷者の有無は伝えられていない。
マハチカラでは17日、レストランに対する車爆弾などの攻撃で、複数の警官を含む16人が負傷する事件が発生。最初はレストラン2階でグレネードランチャー(てき弾銃)による爆発が発生、警官が到着した後、車爆弾がさく裂していた。
ダゲスタンを含む北カフカス地方ではここ数年、イスラム過激派の活動が活発化。ダゲスタンに近いソチで来月開幕する冬季五輪を見すえ、治安のかく乱を狙ったとみられるテロ攻撃も起きている。
南部のボルゴグラードでは昨年末、公共交通機関などを標的にした爆弾テロが2件発生、30人以上が殺害された。タゲスタン共和国では今月15日、銃撃戦で武装勢力の4人とロシア治安部隊の3人が死亡する事件もあった。
この中で、プーチン大統領は17日、五輪の安全を守るため取り得る全ての手段を講じると宣言している。