ロシア南部で自動車爆弾や不審死、五輪控えテロ警戒
モスクワ(CNN) ソチ冬季五輪の開催が2月に迫ったロシア南部で8日から9日にかけて自動車爆弾事件や不審死が相次ぎ、当局がテロ警戒を強めている。
捜査当局によると、南部スタブロポリ地方のマリンスカヤで9日、車の中から男性3人の遺体と爆発物が見つかった。スタブロポリは、ソチのあるクラスノダール地方に隣接する地域。
スタブロポリ地方ではこの前日の8日にも、警官が近づこうとした車が爆発して車内から1人の遺体が発見されたほか、別の車両から2人の遺体が見つかっていた。
ロシア南部では昨年12月、ボルゴグラードで列車やバスを狙った爆弾テロが続発したほか、スタブロポリでも自動車爆弾の爆発で3人が死亡する事件が発生。五輪開催に向けた不安が高まっている。
国営RIAノーボスチ通信によると、ソチは7日から特別制限区域に指定され、厳重な進入制限がかけられている。9日には民兵集団「コサック」の400人あまりが到着。トレードマークの毛皮の帽子と剣を身に着けた姿で警官と共にパトロールして、五輪警備に当たる。