ブラジルW杯観戦、宿泊先はリオのスラム街?
リオデジャネイロ(CNN) 6月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の観戦に訪れるファンの宿泊先に、リオデジャネイロのスラム街が名乗りを上げている。
リオの丘の斜面に広がるスラム街では、ワールドカップ期間中に自宅のベッドや部屋を観光客に貸そうと、多くの住民が準備を始めた。家を丸ごと貸すという人もいる。手ごろなユースホステルの建設も進んでいる。
市内のリゾート地区、コパカバーナやイパネマの海岸のホステルはワールドカップ期間中、宿泊料が一泊400ドルと、通常の10倍ほどに跳ね上がる。ホテルになるとさらに高く、連泊が条件となる所も多い。一方、スラム街のひとつ、ヴィディガル地区にある「アルト・ヴィディガル・ホステル」の二段ベッドなら一泊65ドル。通常の4倍の料金だが、それでも比較的安く泊まることができる。
もちろん、安さと引き換えに目をつぶらなければならない点は多い。部屋が質素なだけでなく、道路にごみが積み上がっていることも多い。電気や上下水道はお世辞にも整備されているとは言えず、交通網も信頼できない。