強化進まぬ中国サッカー代表、まずは競技人口の増加から
香港(CNN) 13億人もの人口を抱える中国。膨大な国民の中から優秀な人材を11人選抜して戦えるサッカーチームを作るのは簡単なように思えるかもしれない。しかし、実際には、中国の代表チームは国際舞台で苦しい戦いを強いられている。
サッカー・ワールドカップ(W杯)本大会は2002年の日韓大会に参加したのが最初で最後、現在の中国代表チームは不調のどん底にある。13年6月には、若手中心のタイ代表とのホーム親善試合で1-5の大敗を喫し、国民の非難を浴びた。
そんな中国サッカー代表の苦戦の背景を探る。
しばしば問題とされるのは外国人指揮官だ。中国サッカー界では大金を投じて著名な外国人監督を招聘(しょうへい)することが多い。
スペインの名門レアル・マドリードで指揮を執った経験もあるアントニオ・カマーチョ氏が11年に中国代表監督に選ばれた際は、W杯ブラジル大会の出場権獲得に向けて大きな期待が集まった。
だが、同監督はタイ戦の惨敗をきっかけにあえなく解任。代表チームは以前よりも弱体化した上に、400万ドル(約4億円)の違約金を支払わなければならず、中国としては散々な結果に終わった。