アジア系ネタの冗談、米アカデミーが謝罪 日系俳優も抗議

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アジア系をネタにした冗談をめぐり、アカデミーが謝罪した=Adam Taylor/ABC

アジア系をネタにした冗談をめぐり、アカデミーが謝罪した=Adam Taylor/ABC

ニューヨーク(CNNMoney) 米映画芸術科学アカデミーは16日までに、今年のアカデミー賞授賞式で司会を務めたクリス・ロックさんの発言について、アジア系をステレオタイプ化した冗談に問題があったとして謝罪した。

ロックさんは授賞式で、アカデミー賞の集計は会計大手プライスウォーターハウスクーパーズが担っていると語り、ブリーフケースを持ちタキシード姿で登場したアジア系の子ども3人を、同社の「最も熱心で正確で働き者の担当者」として紹介した。

この冗談について、アジア系は頭が良く勤勉でよく働くというステレオタイプを助長するとして批判が噴出。台湾の映画監督アン・リーさん、日系米国人俳優のジョージ・タケイさん、韓国系カナダ人女優サンドラ・オーさんが連名で9日、アカデミーに公開書簡を送って抗議していた。

公開書簡では、「『オスカーは白人ばかり』と批判されたことを受け、今回の放送ではアカデミーが多様性を受け入れる姿勢を見せてくれると期待していた。ところが授賞式で見せたのは、アジア系の描写に対する無神経ぶりだった」と指摘。「これほど悪趣味で不快な寸劇がなぜ行われ、今後の授賞式からこうした無意識あるいはあからさまな偏見と人種差別を排除するためにどのような対策を講じるのか教えてほしい」としている。

アカデミーの広報は、「授賞式で不快感を与えた側面があったとすれば遺憾に思う」と述べ、今後は文化への配慮を一層強めると表明した。

ロックさんは自分の冗談への反発も予想していたらしく、「この冗談が気に入らなければ、自分の電話でツイートして。電話を作ったのもこの子たちだよ」と付け加えていた。

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