俳優ショーン・コネリーさん死去、90歳 初代ジェームズ・ボンド役
(CNN) 英スコットランド出身の俳優で、人気スパイ映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドなどを演じて人気を博したショーン・コネリーさんが死去した。90歳だった。
広報担当者が31日に発表した声明によると、コネリーさんは「眠っている間に、穏やかに息を引き取った」という。
1962年公開の「007」シリーズ第1作「ドクター・ノオ」を皮切りに、コネリーさんは初代ボンドとしてシリーズの7作品に出演した。
このほか64年のアルフレッド・ヒッチコック監督作品「マーニー」、74年の「オリエント急行殺人事件」、89年の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」など数多くの作品への出演で知られる。
ハリソン・フォード(右)と親子役で共演した「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」/Paramount/Everett Collection
87年の「アンタッチャブル」ではシカゴの警官役を演じ、米アカデミー賞の助演男優賞を獲得。2000年には芸術への貢献に対してナイト爵位を授与されている。
コネリーさんは1930年、スコットランドのエジンバラに生まれた。47年に海軍に入るが、健康上の理由から3年で兵役を退くとエジンバラに戻り、様々な職を転々とした。
俳優の道に進んだのは53年、ミュージカル「南太平洋」のコーラス役でオーディションに合格したのがきっかけだった。
96年公開の映画「ザ・ロック」での1シーン/Buena Vista/Everett Collection
「007」シリーズのプロデューサーを務める、マイケル・ウィルソン氏とバーバラ・ブロッコリ氏は、同シリーズの公式ツイッターに投稿した声明で、コネリーさんの訃報(ふほう)に「打ちのめされている」と明かした。
そのうえで初代ボンドを演じたコネリーさんの功績をたたえ、「間違いなくシリーズの成功に多大な貢献をしてくれた。永遠に感謝の念をささげる」とつづった。