米大統領選、英国人による賭け金が過去最高額に 既に300億円
ニューヨーク(CNN Business) 11月3日に行われる米大統領選の行方を固唾(かたず)をのんで見守っているのは、米国人だけではない。英国人が今回の大統領選に投じた賭け金の総額は、これまでのあらゆるスポーツ大会や英国内の政治イベントを超えて過去最高となった。
英ベットフェア社の広報ダレン・ヒューズ氏によると、同社が運営する世界最大の賭けサイト「ベットフェア・エクスチェンジ」で取引された額は、28日午前の時点で2億2000万ポンド(約298億円)に達した。
米国では現在、多くの州で合法的にスポーツ賭博を行うことができるが、選挙賭博は違法とされている。
米大統領選への賭け金として以前に最高額を記録したのは、4年前のトランプ氏対クリントン氏の戦いに賭けられた1億9900万ポンドだった。英国内の投票では、欧州連合(EU)離脱の是非が問われた2016年国民投票での1億1300万ポンドが過去最高額となっている。
賭けに関する助言や情報を提供する企業、オッズチェッカーの広報責任者は「英国での米大統領選の注目度は極めて高い」と語る。
ヒューズ氏によると、賭けは明確な勝者が発表されるまで続く見通し。「一部の予想にあるように、もし数日から数週間にわたって集計が続くようであれば、我々はそのまま市場を開き続ける」という。
現在の情勢を見ると、オッズはトランプ大統領の方が高い(当選の見込みが低い)。10ポンドをトランプ氏に賭けて同氏が当選した場合、もうけは18.80ポンド、対抗馬のバイデン前副大統領に賭けて同氏が当選した場合、もうけは5.26ポンドとなる。確率に換算すると、トランプ氏の勝利確率は34.8%ということになる。