五輪の「スーパーファン」、地元東京での開催に意気盛ん
長野/東京(CNN) 東京五輪の開会式を約1カ月後に控え、日本国内では新型コロナウイルスの感染リスクを不安視する声も上がるなか、五輪の「スーパーファン」を自認する石川恭子さんは応援の準備に余念がない。
IT企業社長の石川さんは、はちまきに扇子といういでたちで笛を吹き、選手たちに声援を送る。1992年のバルセロナ大会以来、「国際オリンピック応援団」としてすべての夏季五輪に出向いてきた。応援の目的は「愛と友情、平和のメッセージを共有すること」と語り、五輪はそれを世界中の人たちと共有できる機会だと強調する。
ただ東京五輪に対しては、国民2000人を対象とした最近の世論調査で86%が開催に反対と答えるなど、感染拡大への強い懸念が指摘されている。
今年3月には海外からの観客を受け入れないことが決まり、先日は国内の観客を「定員の50%以内、上限1万人」とすることで主催者側が合意した。一部の競技ではチケットの再抽選が行われる。ただし菅義偉首相は、今後また緊急事態宣言が発令された場合、無観客とすることもあり得るとの立場を示している。