高温多湿の東京、ジョコビッチ選手らは時間帯の変更を主張
(CNN) 東京五輪が大会2日目を迎えた24日、首都圏は高温多湿の厳しい気象条件に見舞われた。男子テニスの世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)らは、試合時間を気温の下がる夕方以降に変更するよう提案している。
ジョコビッチ選手はシングルス1回戦でウーゴ・デリエン選手(ボリビア)をストレートで破った後、この日の猛暑について「とても厳しかった」と語った。ハードコートは熱を吸収するうえに、前日までと違って「きょうはあまり風がなかった」と指摘した。
同じく初戦を突破した世界2位のダニール・メドベージェフ選手は「これまでに経験した中でも最悪(の暑さ)に入る」と話し、試合時間の変更を提案。ジョコビッチ選手もこれに「100%同意する」と述べた。深夜0時までの制限があることは聞いているとしたうえで、「試合を終えた今でもまだ5時前だ」「全コートに照明もある」と話し、ナイターは米欧への中継にも好都合のはずだと主張した。
メドベージェフ選手はさらに、コートサイドを交代するチェンジオーバーの休憩が通常の90秒間でなく、60秒間しかないことにも強い不満を示した。
試合の合間に涼をとるダニール・メドベージェフ選手(ロシア)/Michael Kappeler/dpa/picture alliance/Getty Images
一方、女子テニスのマリア・サッカリ選手(ギリシャ)は初戦突破後に「昔から暑い中でプレーしてきた。湿度はそれほどでもないが、ギリシャではみんなそうだ」と話し、暑さを受け入れる姿勢を示した。
この日に開催された自転車ロードレースの選手らは、6時間以上にわたり炎天下で走行を続けた。「これまで乗ってきたなかで最も厳かった日のひとつ」(豪リッチー・ポート選手)という声も上がった。