ジョコビッチ選手、豪州から国外退去 裁判所がビザ取り消しを支持
14日にビザ取り消しの判断を下していたホーク豪移民相の弁護士は、ジョコビッチ選手が新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否してきた立場や、感染対策の規制を無視する態度自体が、公衆衛生上のリスクになり得たとの主張を展開した。
ホーク氏は16日、裁判所の判断を歓迎し、同国ではこれまで新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)に対する厳しい国境管理が国民の安全を守ってきたと強調した。
モリソン豪首相も同様の声明を出し、裁判所に感謝の意を表した。
豪テニス協会は裁判所の判断を尊重すると述べた。男子プロテニス協会(ATP)もビザ取り消しを支持し、一連の出来事に「深い遺憾」の意を表した。全豪オープン開幕日の17日に予定されていた同選手の初戦には、抽選で代わりにサルバトーレ・カルーソ選手(イタリア)の出場が決まった。