イドリス・エルバ、自身を「黒人俳優」と呼ばないと宣言 「型にはまる」
(CNN) 人気ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」で知られる英国の俳優イドリス・エルバ氏がこのほど、今後は自身のことを「黒人俳優」と呼ぶのをやめると宣言した。「黒人」の呼称は自分を型にはめてしまい、人種にとらわれる姿勢が向上心や成長の妨げになるからだと説明している。
エルバ氏はゴールデングローブ賞の受賞歴を持つ。エスクァイア誌(英国版)との8日のインタビューで、自身が黒人コミュニティーの著名人であることを認めつつも、こうしたハリウッドの分離主義は黒人芸能人の足かせになる可能性があると指摘した。
エルバ氏は同誌に対し「私たちの違いではなく、類似点について語ることに半分の時間を費やせば、世界中でお互いへの接し方が変わってくる」と説明。
「私たち人間は人種にとらわれている。こうした執着が向上心や成長の妨げになることがある」とも語った。
エルバ氏は米HBOのドラマシリーズ「THE WIRE/ザ・ワイヤ」に登場する麻薬組織の大物ストリンガー・ベルや、BBCの犯罪ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」の主人公ルーサーの役で知られる。
「型にはまってしまうことに気づき、自分のことを黒人俳優と呼ぶのはやめた。私たちは成長しないといけない。私たちの肌は単なる肌に過ぎない」。エルバ氏はそう語っている。