地震で被災のサッカー・ガーナ代表、遺体で見つかる トルコから母国へ無言の帰国
(CNN) トルコのサッカークラブに所属するガーナ代表、クリスティアン・アツ選手の遺体が先週末、地震で倒壊した建物の瓦礫(がれき)の中から見つかった。遺体はトルコから空路で運ばれ、19日夜にガーナ首都アクラに到着した。ガーナ外務省が明らかにした。
トルコ南部では6日にマグニチュード(M)7.8の地震が発生。アツ選手はその後2週間近く安否が分からなくなっていた。
アツ選手の代理人は18日、ツイッターで同選手の遺体が同日午前に見つかったと発表した。無事を祈る人々にこうした情報を伝えるのは大変に心が痛むとしつつ、同選手の家族らに哀悼の意を示した。
トルコのクラブ、ハタイスポルに所属するアツ選手の遺体は、自身が暮らす集合住宅の瓦礫から回収された。ガーナ外務省が声明で明らかにしたところによると、現場には同選手の兄弟と姉妹が立ち会ったという。
アツ選手の遺体は19日、アクラに到着。遺族や政府当局者、ガーナ・サッカー協会が国際空港で式典を行ったと外務省がツイートした。
バウミア副大統領は「アツ選手はブラック・スターズ(ガーナ代表の愛称)でプレーし、とても愛された。我々はその死を大いに惜しむ」と述べた。
昨年ハタイスポルに加入する前、アツ選手はサウジアラビアのアル・ラーイドでプレー。その前はチェルシー、エバートン、ボーンマス、ニューカッスルと、イングランドの複数のクラブに所属していた。代表では2014年のブラジルW杯に出場している。