キス問題のスペインサッカー連盟会長、母が処分に抗議のハンストで入院
(CNN) 選手に対するキス問題の渦中にあるスペインサッカー連盟会長の母親が、息子を支持して処分に抗議するハンストを行い、体調を崩して病院に運ばれた。
スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は、女子ワールドカップ(W杯)で優勝したスペイン代表のジェニファー・エルモソ選手に無理やりキスしたとして、国際サッカー連盟(FIFA)が資格停止処分とした。ルビアレス氏の母、アンヘレス・ベハール氏はこうした扱いに抗議して、28日からスペイン南部モトリルの教会に閉じこもった。
同教会の神父が記者団に語ったところによると、ベハール氏は30日、病院に緊急搬送された。苦しさやめまいを感じ、心拍の乱れを訴えていたという。
息子のルビアレス氏は、ベハール氏が病院に運ばれる前に電話で話をしていたといい、「息子(ルビアレス氏)が電話をかけてきて連絡を取り合っていた。(家族)全員が、入院させる必要があると判断した」と神父は話している。
CNNポルトガル語放送がベハール氏の友人の話として伝えたところによれば、ベハール氏はこのところ体調が思わしくなかったが、ハンストについては「最後まで持ちこたえられるだろう」と思っていたという。
ベハール氏は、息子に対する「非人道的で血なまぐさい追及」に抗議する目的でハンストを行ったと地元メディアは伝えている。
ベハール氏の友人はルビアレス氏に対する批判を「不当」と形容、「この男性が性的暴行を犯したとは思わない」と訴えていた。