大谷選手の元通訳、水原被告が4日に出廷 有罪答弁へ
(CNN) 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、自身の借金を返済するため同選手の銀行口座から1700万ドル(約26億5000万円)を盗んだ罪に問われている水原一平被告(39)は、4日に出廷し、罪状認否で有罪を認める見通しだ。
米司法省によると、水原被告は先月、銀行詐欺と虚偽納税申告の罪を認める司法取引に同意していた。
同被告は2021年11月から今年3月までの間、大谷選手のパスワードを使って銀行口座にログインし、本人の知らない間に設定を変更。約24回にわたり、本人を装って取引を繰り返したとされる。盗んだ金は違法ギャンブルで抱えた借金の返済と、自身の歯科治療や野球カードの購入に使った。
違法ギャンブルでは、21年12月から今年1月までに計約1万9000回の賭けで、4070万ドルの損失を出していた。
エストラーダ連邦検事は先月、水原被告の裏切りと窃盗行為の規模は甚大だと強調。大谷選手から信頼されていた立場を利用し、盗んだ金を危険なギャンブル癖につぎ込んだと指摘した。
銀行詐欺で有罪となれば最大30年、虚偽納税申告の罪では最大3年の禁錮刑が科される。
水原被告は保釈金2万5000ドルを納付し、保釈されている。米国の永住権を持っているが米国籍はなく、強制送還される可能性がある。