シバイヌ「かぼす」死ぬ、ドージコインの着想源に
ロンドン(CNN) インターネット上で拡散した「ドージ」ミームの着想元になったシバイヌ、かぼすが息を引き取ったことが分かった。飼い主が24日、明らかにした。
飼い主の佐藤敦子さんがブログで明らかにしたところよると、かぼすは24日朝、「深い眠り」についた。
佐藤さんは千葉県佐倉市の幼稚園教諭。「窓の外では鳥たちが歌う美しい朝に、私に撫でられながら眠るようにそっと逝きました」「世界一幸せな犬だったと思います」とつづった。
かぼすは2010年、インターネット上で一躍有名になった。前脚を折りたたみ、いたずらっぽい表情を浮かべる写真が米国の掲示板サイト「レディット」などで拡散した。
これをきっかけに、「ドッグ(dog)」のつづりを意図的に間違えた「ドージ(doge)」のミームが拡散。インターネット上では写真加工ツールを使ってかぼすの顔をお菓子や名所、他の動物に貼り付けるユーザーが続出した。
13年12月にかぼすが代替暗号資産(仮想通貨)「ドージコイン」の顔になると、「ドージ」ミームの人気は決定的になった。ドージコインはビットコインへの皮肉を込めたオマージュで、インターネットユーザーの動物ミームへの愛着を表す。
ドージコインのファンの一人が米起業家イーロン・マスク氏だ。マスク氏は21年5月、ツイッターのフォロワー数百万人を対象に、電気自動車(EV)大手テスラが決済手段としてドージコインを受け入れるべきかを問うアンケートを行った。