ジョン・ボン・ジョビさん、歩道橋の端に立つ女性を説得し安全確保 警察が称賛
(CNN) 米テネシー州ナッシュビルの川に設置された歩道橋で10日夜、ロック界の大御所のジョン・ボン・ジョビさんが柵の外側に立っていた女性に声をかけ、説得して柵の内側に引き入れて安全を確保する出来事があった。地元警察はボン・ジョビさんのこうした行動を称賛している。
地元警察が11日にX(旧ツイッター)の公式ページへ投稿した声明によると、ボン・ジョビさんが説得に関与したことで女性は歩道橋の安全な箇所に移動できた。ナッシュビル警察署のジョン・ドレーク署長は、「お互いの安全を守るには我々全員による協力が必要」と言い添えた。
警察署の報道官は同日、CNNの取材に答え、当該の女性が地元の病院に搬送され、治療と検査を受けたと明らかにした。女性の名前は公表されていない。
警察はこの出来事を記録した動画も公開。防犯カメラのものとみられる映像には、カメラクルーと共に橋を歩くボン・ジョビさんが、柵の外に立つ女性に気付く様子が映っている。橋の下は川が流れている。
橋の縁すれすれに立つ女性へ歩み寄るボン・ジョビさんとカメラクルーを捉えた動画の静止画像/Clipped From Video
ボン・ジョビさんは危険な場所にいる女性に話しかけているように見える。やがて女性に手を貸し、柵の内側へと引き入れている。安全を確保した後、女性と抱擁を交わす姿も見られる。
CNNはボン・ジョビさんの代理人にコメントを求めている。
当時の状況に詳しい情報筋が11日、CNNに明らかにしたところによれば、ボン・ジョビさんはこの時、橋の上でミュージックビデオの撮影中だった。
ボン・ジョビさんは2006年、危機に陥った個人への援助を目的とした非営利組織JBJ・ソウル・ファウンデーションを設立した。
ウェブサイトによると同組織の活動目的は「飢えと貧困、ホームレス状態の悪循環を断ち切る」ことにあるという。