トム・クルーズ五輪閉会式出演はノーギャラ、自ら全スタントこなす
(CNN) パリ・オリンピックの閉会式で華麗なスタントを披露した米俳優トム・クルーズ。スリルを楽しんだだけで報酬は受け取らなかったらしい。
クルーズは映画「ミッション・インポッシブル」さながらに、スタジアムの屋根から飛び降り、パリの街をバイクで走り抜け、エッフェル塔付近で飛行機に乗り、ロサンゼルスのハリウッドサイン近くにスカイダイビングで舞い降りた。
2028年ロサンゼルス大会組織委員会のケーシー・ワッサーマン委員長によると、全てのスタントはクルーズ自らがこなした。
芸能誌ハリウッド・リポーターによると、ワッサーマン委員長は「裏話をすると、我々は15分のライブテレビ番組の制作を予定していて、その役に世界で一番ふさわしいと思う人物を雇った」とCNBCの番組で打ち明けた。
クルーズは、スタンを全部自分でやると言い張ったという。
「いやそれは無理だろう、という感じだった。撮影時間は4時間しかなかった」とワッサーマン委員長は振り返る。ところがプレゼンが始まって5分ほどたったところでクルーズが、「引き受けよう。ただし全部自分にやらせてもらえるなら」と発言した。
クルーズはギャラも受け取らなかったという。
「午後6時にロンドンでミッション・インポッシブルの撮影を終え、すぐ飛行機に乗った。午前4時にロサンゼルスに降り立つと、軍用機に乗り込む場面を撮影した」「そこから2回ジャンプした。1回目が気に入らなかったので2回目をやった。それからヘリコプターでパームデールからハリウッドサインへ行き、1時から5時まで撮影して、バーバンク空港までヘリコプターに乗り、ロンドンへ戻った」とワッサーマン委員長は話している。