(CNN) 米タレントのキム・カーダシアンさんが、体形補正下着のコレクションに「キモノ」というブランドを付けて宣伝を始めた。これに対して日本人からは、文化の盗用だとして批判する声が噴出している。
カーダシアンさんがキモノという新ブランドで売り出したのは、シームレスブラやワンピース下着、ハイウエスト下着など「シェープウェア(体形補正下着)」のコレクション。ツイッターには下着を身に着けた女性モデルの写真を投稿し、「この1年かけて開発してきたプロジェクトをついに発表できることになりました。私は15年の間、これに情熱を注いできました」とツイートした。
/Kim Kardashian/Twitter
カーダシアンさんはさらに、「Kimono」の単語の商標登録を申請していたらしい。米メディアのビジネスインサイダーによれば、米特許商標庁のデータベースを検索したところ、「Kimono Intimates」社が、この単語の特定のフォントを使ったバージョンについて商標登録を申請していることが分かった。
これに対してツイッターには、「#KimOhNo」のハッシュタグを付けた批判の投稿が相次いだ。
サンフランシスコ在住のユカ・オーイシさんはCNNの取材に応じ、カーダシアンさんのキモノについて「日本の着物に着想を得たものでもなければ、尊敬の念も一切ない」と指摘。「キム・カーダシアンのブランドがその名前だけを取り、商標を登録しようとし、全く無関係なものを売り込む目的でそれを利用することを考えると憤りを覚える」と訴えた。
やはりカリフォルニア在住の異文化コンサルタント、ヤスノ・ヨシザワさんも「この名称の選択は、単純に無知だと感じる」とツイート。別のユーザーは「私の文化はあなたの下着ではない」と断じている。