ハマス、エジプトの停戦案に同意 イスラエルは対抗案
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラム組織ハマスが仲介国エジプトの停戦案に同意した。ハマスの情報筋がCNNに語った。
停戦案は、ハマス側が米国系イスラエル人のエダン・アレクサンダー氏を含む人質5人を解放するのと引き換えに、ガザへの人道物資の搬入や第2段階の停戦に向けた交渉など、第1段階での条件を復活させる内容。
トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使が数週間前に提示した停戦案と似ているが、死亡した人質の遺体返還が含まれているかどうかは明らかでない。
ハマスの指導者、ハリル・ハイヤ氏はテレビ演説の中で、停戦案を「前向きに」検討した結果、同意に至ったと報告。同氏は、ハマス側が第1段階の条件を「完全に順守」したと主張し、イスラエル側が新たな案を拒否しないよう願うと述べた。
一方、イスラエル首相府は声明で、エジプト案を受け取った後、前日にネタニヤフ首相が複数回の協議を開き、米国と全面的に連携して対抗案を伝えたところだと述べた。
イスラエルは今月、ガザへの攻撃を再開して人道物資の搬入を完全に停止し、生存中とみられる人質あと24人が全員解放されるまでガザの一部で軍の駐留を続けると表明していた。