ハッカーに狙われる米医療業界、情報は高値で売買

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クレジットカード情報が最高で1ドル(約100円)程度なのに対し、医療情報の場合、患者1人分につき約50ドル(約5000円)の値段がつく。

こうして売買された医療記録の用途としては、医療保険の不正請求や、患者になりすまして手に入れた処方薬の転売などさまざまだ。

米国の病院では現在、これまで紙で保存されてきた患者記録をデジタル化する動きが進んでいるが、デジタルファイルを保護するために必要な対策が取られているとは言いがたい。

情報セキュリティー大手トレンドマクロ社のJ・D・シェリー氏も、「医療業界はハッカーに追いつけていない」と指摘。日々の仕事に追われるあまり情報セキュリティーがおざなりになっている現状に警鐘を鳴らす。

病院の患者記録はたいていの場合、他の事務情報と同一のネットワーク上に保存されており、ひとたびハッカーに侵入を許すと、容易に患者情報までアクセスされてしまう。

さらに、古い技術を使い続けていてセキュリティープログラムの更新が途絶えている病院も多い。

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