ファンタジースポーツで1300万円獲得、大手サイトで不正捜査も
ニューヨーク(CNNMoney) 実在のスポーツ選手で架空のチームを組み成績を競う「ファンタジースポーツ」でこのほど、米国人2人が11万5000ドル(約1340万円)あまりを稼ぎ出した。一方、大手運営サイトの従業員がインサイダー情報を使って多額の賞金を得たとして当局が捜査に乗り出すなど、スキャンダルも広がっている。
ベン・ランドウスキー氏とブレット・リッチー氏は、米プロフットボールリーグ(NFL)第2節の試合で、ファンタジースポーツ大手2社のサイトに約2000ドルを投入。2人が提出した布陣は他の参加者を出し抜き、この週の獲得賞金は11万5000ドルを超えた。リッチー氏は、「あの週はそれぞれのサイトで3布陣を組んだだけだった。5分くらいかけたが、本当にうまくいった」と述べた。
ファンタジーフットボールでは、自分の布陣に選んだ現実の選手が実際の試合で活躍すると見返りが得られる。他のスポーツ賭博と同様、多額のお金が動いており、2人はこの前週、約1万ドルを失ったという。
2人のようなファンタジースポーツの利用者は米国で増加しつつあるが、業界は今週、不正スキャンダルに揺れた。
米ニューヨーク州の司法長官は6日、ファンタジースポーツの大手運営サイト「ファンデュエル」と「ドラフトキングズ」の従業員がインサイダー情報を使って多額の支払金を得ていたとして、捜査を開始した。
また、特定の選手を選んだ利用者の割合を公開したとして、ドラフトキングズの従業員が謝罪したことを受け、スキャンダルが浮上。この種の情報を入手したプレーヤーは、自分の布陣を決めるうえで優位に立ててしまうと懸念されている。