フェイスブック、ホロコースト否定の投稿を禁止に
ニューヨーク(CNN Business) SNS世界大手の米フェイスブックはヘイトスピーチに関する指針を拡大し、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について否定したり歪曲(わいきょく)したりした投稿も含まれるとした。フェイスブックは憎悪や誤った情報について行動を起こしていないと繰り返し批判を受けていたが、今回の変更は同社にとって大きな方針転換といえそうだ。
フェイスブック幹部はブログへの投稿で今回の方針転換について、反ユダヤ主義の高まりやホロコーストに関する無知が警戒すべき水準にあることから決断したと説明。最近の調査によれば、米国の18~39歳の約4分の1はホロコーストについて作り話と考えているという。
フェイスブックは、利用者がホロコーストを否定したり歪曲したりすることに関連したコンテンツを検索した場合、信頼できる情報へと誘導する。
フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は以前、コンテンツの取り締まりを行うべきでないとの考えを示していた。
ザッカーバーグ氏は今回の方針転換の発表後、反ユダヤ主義の暴力が増加しているとのデータを見たことを受けて考え方を変えたと明らかにした。