パーラー、オンライン上で復活の兆し CEOがメッセージ
ワシントン(CNN Business) 保守派の人気を集めているSNS「パーラー」のジョン・メイツ最高経営責任者(CEO)は19日までに、新たなプラットフォームを見出したとするメッセージをオンライン上で発表した。
パーラーは連邦議会議事堂の乱入事件後の今月10日、米アマゾンのクラウド事業会社、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)からサービス提供を停止されていた。
ドメインの登録者の検索ツールによると、パーラーのドメインは現在「Epik」と呼ばれる企業が管理している。同社は同じく保守派に多く使用されるソーシャルメディア「Gab」のドメインも管理する。
パーラーのホスティングプロバイダーは不明。同社にコメントを求めたが現時点で返答はなく、Epikの広報担当者もパーラーへのホスティングサービスの提供は行っていないと述べた。
同担当者はCNNに対し、パーラーから11日にドメイン管理に関する打診があったと確認した。Epikは同日、長い声明を発表し、大手IT企業によるパーラーへのサービス提供停止を「条件反射的な措置」と非難。「単純にプラットフォームから締め出し、あらゆる関係を打ち切っている。ただ表面上、問題があったり物議を醸したりように見えるとして」と指摘していた。
AWSは先週、暴力の脅迫に関する数多くの書き込みが規約に違反するとしてパーラーを自社のサービスから排除した。パーラーはこれを不服とし、AWSを相手取った訴訟を起こしていた。
パーラーのメイツCEOは今回発表した16日付のメッセージの中で、「プライバシーは至高のものであり、言論の自由は不可欠だと信じている。とりわけソーシャルメディアにおいてはそうだ。我々の目的は、常に党派によらない公共の場を提供し、個人が両方の権利を楽しみ、行使できるようにすることだ」「市民の間の会話を滅ぼしはしない」と述べた。
Epikの広報担当者は、人種差別との戦いには不寛容の姿勢で臨むとし、肌の色や民族性、出自、信条にもとづいて他人を攻撃するいかなる活動も大いに糾弾すると強調している。