トランプ氏の「ホームアローン」出演場面に削除求める声、主演俳優が「賛同」
(CNN) 映画「ホームアローン2」(1992年)にはドナルド・トランプ米大統領がカメオ出演しているが、一部のファンからこの場面を削除するよう求める声が上がっている。映画に主演したマコーレー・カルキンさん(40)もこの考えに賛同しているようだ。
映画では、カルキンさん演じる少年「ケビン・マカリスター」が家族とはぐれ、ニューヨーク市にたどり着く。ケビンはプラザホテルで本人役のトランプ氏と遭遇し、ホテルのロビーの場所を尋ねると、トランプ氏が正しい方向を指し示す。
一部のファンは、このトランプ氏が登場する場面を削除することを望んでいる。ツイッターのユーザーの1人は実際にトランプ氏を削除してみせた。
このユーザーが投稿した動画では、ケビンは、トランプ氏でなく、無言の透明人間と会話をしているようにみえる。カルキンさんはこの投稿動画に「ブラボー」と一言送った。
別のユーザーは、画像処理してトランプ氏を40歳のカルキンさんに置き換える嘆願書の作成を提案している。カルキンさんにはこの投稿に「乗った」と返した。
オンライン署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」では、ディズニーに対して、ジョー・バイデン次期大統領と入れ替えることを求める提案も出ている。
映画の監督を務めたクリス・コロンバスさんは米メディアの取材に対し、当時プラザホテルを保有していたトランプ氏に同ホテルで撮影を行うというアイデアを伝えた。スタジオでプラザホテルの再現が行えず、ロビーで撮影したかったためだという。
コロンバスさんによれば、トランプ氏から了承を得て謝礼を支払ったほか、トランプ氏が自分が映画に登場しなければプラザホテルは使えないとの条件も提示してきたため、出演に合意した。作品を最初に上映した際、トランプ氏が画面に登場すると観客から歓声が上がったという。そのため、コロンバスさんは編集者にトランプ氏の出演シーンを残すように伝えた。コロンバスさんはトランプ氏について、強引に映画に出演したと振り返った。