米アルファベット、気球を使ったネットサービス計画を終了
香港(CNN Business) グーグルの親会社の米アルファベットが上空高く飛ばした気球を通じてインターネットサービスを提供する計画を断念したことがわかった。
アルファベット子会社の「ルーン」は、世界各地の遠隔地の人々にインターネットのサービスを提供するため巨大な気球を利用していたが、事業の縮小を発表した。
ルーンのアラステア・ウェストガース最高経営責任者(CEO)は計画断念について、会社のビジネスモデルが持続可能ではなかったと説明した。
ウェストガース氏は、数多くの協力的なパートナーと出会ったものの、長期的に持続可能なビジネスを構築できるほど十分にコストを下げるための方法が見つからなかったと述べた。
ルーンは2011年の創業。技術者が「ごみ袋のよう」と表現する気球が初期の試作品だった。同社は何年にもわたって試験を進め、2018年にアルファベットの子会社となっていた。
ルーンによれば、同社の気球は宙に浮く基地局として稼働し、地上の施設よりも約200倍の地域をカバーできるとし、気球は地上から約20キロ上空に位置を取るとしていた。