テレビ司会者のラリー・キング氏が死去、87歳 3万人にインタビュー

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CNNのインタビュー番組で長年にわたって司会を務めたラリー・キング氏/John Nowak/CNN

CNNのインタビュー番組で長年にわたって司会を務めたラリー・キング氏/John Nowak/CNN

(CNN) CNNで長年インタビュー番組の司会者を務めたラリー・キング氏が23日、米ロサンゼルス市内の病院で死去した。87歳だった。

訃報はフェイスブックの公式アカウントに投稿され、息子のチャンス氏が同日午前に確認した。死因は発表されていない。

キング氏の家族に近い関係者によると、同氏は昨年末、新型コロナウイルス感染症で入院していた。過去に複数の心臓発作を経験し、1987年には5カ所のバイパス手術を受けた後、医療保険のない患者を支援する基金を設立した。

2017年に肺がん手術を公表。19年には狭心症の治療も受けた。昨年は息子(65)を心臓発作で、娘(52)を肺がんで亡くしていた。

キング氏はCNNの看板番組「ラリー・キング・ライブ」の司会を25年以上務めた。10年の引退までに歴代大統領から一般市民まで、のべ3万人あまりにインタビュー。どんな相手にも同じように接する親しみやすい語り口と、ゲストの話をさえぎらず熱心に聴く姿勢で知られた。

11年のCNN引退後も、オンデマンド・ネットワークのオラTVなどが配信するインタビュー番組で司会を続けていた。

CNN創業者のテッド・ターナー氏は声明で、キング氏は「世界史上最高の放送ジャーナリストだったと思っている」「私のキャリアで最大の業績を挙げるとしたら、ひとつはCNNの創業、もうひとつはラリー・キングを採用したことだ」と述べた。

キング氏は1933年生まれ。10歳で父が亡くなり、母が生活保護を受けながら同氏と弟を育てた。

57年にDJとして入ったフロリダ州のラジオ局で、本名の「ジーガー」は読みにくいと上司に言われ、本番直前に見かけた酒店の広告から芸名を取ったという。

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