珍しい「白変種」のカンガルーが誕生 米NY動物園
(CNN) 米ニューヨーク州の動物園で生まれたカンガルーの赤ちゃんが、生まれつき色素の少ない「白変種」だったと判明し、スタッフらを驚かせている。
赤ちゃんは5カ月ほど前、同州ハーパーズビルの動物園「アニマル・アドベンチャー・パーク」で飼育されている雄と雌のアカカンガルーの間に生まれ、「コスモ」と名付けられた。
カンガルーは生まれてから数カ月、母親のおなかの袋で育つため、コスモも今月15日に初めて袋から取り出され、初めての身体検査を受けた。
体が白いことはすぐに分かったが、よく見ると目だけは黒い。これは、遺伝情報の欠損で色素が作れない「アルビノ」とは別の、白変種であることを意味する。
北米に生存する白変種のカンガルーは現在、コスモだけだという。動物園のオーナー、ジョーダン・パッチ氏は「私たちも見たことがなかった」と驚きを振り返る。両親がそろって劣性遺伝子を持っていたのか、あるいは単なる偶然だったのかなどについて、これから時間をかけて研究するという。
ジョーダン・パッチ氏とカンガルーの「コスモ」/Animal Adventure Park
コスモの健康状態に影響はないはずだが、白い体はカモフラージュに適していないため、野生の状態で生き延びるのは難しいとみられる。