米加州で高速鉄道の起工式 LA、SF間を3時間で走行へ
(CNN) 米カリフォルニア州がサンフランシスコとロサンゼルスの間で計画する高速鉄道の起工式が8日までに同州フレズノで行われた。最初の建設区間は州中央部セントラルバレーに位置するフレズノとマデラの間の約47キロ。
同州の高速鉄道局によると、最終的な全線開通は2029年で、時速約322キロでの走行を目指す。サンフランシスコ、ロサンゼルス間の1300キロ近くの路線を3時間以下で結ぶ。
地元紙ロサンゼルス・タイムズによると、総工費は680億ドル(約8兆1600億円)で、同州がこれまで調達した事業費は260億ドル。6日に催された起工式は、高速鉄道線路周辺などの土地取得が手間取り、2年間遅れていた。
高速鉄道局によると、道路の交通渋滞などが原因で州が失っている経済的な利益は年間187億ドルに相当する。高速鉄道の建設で年間2万人の雇用が生まれ、これが5年間続くと見込んでいる。