エアバス新型機A350、1号機をカタール航空に納入
(CNN) 欧州の航空機大手エアバスは22日、フランス・トゥールーズの本社で新型機「エアバスA350 XWB」の1号機をカタール航空に引き渡す式典を行った。
A350は800型(座席数270)、900型(同314)、1000型機(同350)の3モデルがあり、カタール航空に納入された1号機は900型にビジネスクラス36席、エコノミークラス247席を配置している。
同航空は900型機43機と1000型機37機の計80機を発注済みで、1号機はカタールのドーハとドイツのフランクフルトを結ぶ便で来年1月に就航予定。同年末までに最初の8機の就航を目指す。
1号機の納入式は当初12月12日に予定されていたが、カタール航空が数日前にこの予定を中止したことから、関係者の間では理由を巡る憶測が飛び交っていた。
カタール航空のアクバル・バーキル最高経営責任者(CEO)は22日の記者会見で、サプライヤーの都合で日程がずれこんだものの、「同機は予定より1週間早く納入された」と強調した。
エアバスのブレジエCEOは、同社がA380の製造を打ち切るのではないかとうわさされていることにも言及し、「市場は拡大しており、A380の未来は明るい」と言明した。
エアバスA350はボーイング787型機(ドリームライナー)や777型機に対抗する旅客機として2006年から開発が進められてきた。
機体の53%に炭素繊維強化ポリマーを使うことにより、燃料消費量は既存の小型ジェット機に比べて25%削減。XWBは「エクストラ・ワイド・ボディ」の略で、エコノミークラスの座席幅は約45センチ広くなった。エアバスは11月末の時点で41社から778機を受注しているという。