これなしでは生きられない、絶品日本食25選 <前編>

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日本版カレーライス

インド人のシェフらは、カレーにリンゴと蜂蜜を入れると聞いたら即座に異議を唱えるだろう。

しかし、日本のカレーは長年、本場インドのカレーとは別の道をたどり、独自の料理としての地位を確立した。

通常はカレーをご飯の上にかけるか銀色の器に入れ、付け合わせに酸っぱくて歯応えのあるらっきょうの漬け物をご飯のわきに添える。

学校に通う子どもやサラリーマンからも愛されているカレーライスは、甘さと、控えめなスパイスと、心がなごむとろりとした口当たりで、今や日本で最も人気の高い料理の1つとなった。

神保町の「まんてん」は、カレーライスに目がない人たちの間で大人気だ。

ギョーザ

ギョーザは厳密には中華料理だが、東京の食生活に欠かせない大事な食べ物だ。

一口サイズでコクのあるギョーザは、通常、中に豚肉、キャベツ、ニラを混ぜた具が入っており、しょうゆと酢をブレンドしたたれを付けて食べる。

ほとんどの日本食は量が少なめなので、食べるのを止めるタイミングが分かりやすいが、ギョーザは次々と注文してしまい、つい腹がはち切れそうになるまで食べてしまう。

ギョーザの本場は栃木県の宇都宮だが、東京で味わうなら「原宿餃子楼」と三軒茶屋にある「東京餃子楼」だ。にんにくのあり、なしが選べる点が優れていて、東京でそのような店はめずらしい。

焼き芋

冬になると、東京の道は焼き芋の懐かしくて香ばしい香りで満たされ、石焼き芋屋のトラックのスピーカーから流れる哀愁を感じる声が街のあちこちで聞かれる。

焼き芋は普通、晩春になくなるが、油で揚げたサツマイモを糖蜜で覆った「大学芋」という興味深いネーミングの食べ物が、街の食料品店や、高島屋などのデパートの地下の食料品売り場(デパ地下)などで、一年中売られている。

たこ焼き

「たこ焼き」という名称は、この大阪発祥のおいしい食べ物の魅力を十分に表現しているとはいえない。

たこ焼きは外はサクサクで、たこ、紅しょうが、ネギが入った中心部はモチモチしている。ピンポン玉ほどの大きさのたこ焼きを2、3個食べるだけで一食分の満足感が得られる。

甘いソースを塗り、その上に青のりをふりかけて食べるたこ焼きは、祭りで売られる定番の食べ物で、夕方のおやつとしても人気だ。

たこ焼きが日本で最初に普及した大阪には「大阪たこ焼きミュージアム」がある。ここでは、「甲賀流」や「会津屋」といった大阪で人気のあるたこ焼き屋5店のたこ焼きの食べ比べができる。

おにぎり

おいしくて、食べ応えがあり、ドトールの1杯のコーヒーよりも安いおにぎりは、究極のファストフードだ。日本ではどこのコンビニでもおにぎりを売っているので、いつでも手の届く軽食となっている。

おにぎりの中には、タラコや葉野菜の漬け物から、マヨネーズを添えた牛焼肉まで、さまざまな具材が入っている。またデパ地下では、春の新鮮なタケノコや、秋のマツタケなど、旬の食材が入ったおにぎりも味わえる。

おにぎりはどこでも買えるが、われわれが特に好きなのは100%国産米を使用したおにぎりだ。

後編はこちら

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