世界初の「エネルギーを生み出す」ホテル、北極圏で2021年にオープン
建設チームは、太陽光線の角度に基づき、スヴァルトの主要なエネルギー源である太陽エネルギーを最も効率よく集めるのは円形と結論づけた。スヴァルトの屋根には総面積約4800平方メートルの太陽光パネルが設置され、そのパネルがホテルの日常的な機能に電力を供給し、さらに余るくらいのエネルギーを生み出す。
足跡を残さない
スヴァルトは、まるで木製のUFOが水面に浮かぶように、その大部分は支柱で支えられている。これはノルウェーの伝統的な漁師小屋「ロルブー」から建築上のヒントを得た。ロルブーは半分が地上に、もう半分が水上に建てられ、水上の部分は木の柱で支えられている。これは海岸線の厳しい気候に適応するためのノルウェーの伝統的な建築様式だという。
白夜の国
ノルウェーの身を切るような冬の寒さの中、自然に近づきすぎることに不安を覚える人もいるだろう。
たしかに冬はかなり冷えるが、湾流(メキシコから北上する強い暖流)の影響と、周囲の山々が風よけの役割を果たすため、気温は(思ったほど)下がらず、冬の気温はおよそ0度ほどだという。
また夏は24度ほどで、カヤッキングやハイキングには最適な気温だ。また美しい白夜も体験できる。
しかし、スヴァルティセン氷河や雪をかぶった山々の上に現れるオーロラを観賞するなら、冬の厳寒期が絶好の機会といえるだろう。