クルーズ船員のホッキョクグマ射殺に非難集中 ノルウェー

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スバールバル諸島では道路標識で運転手に対しホッキョクグマの存在に注意を促している/DANIEL SANNUM LAUTEN/AFP/AFP/Getty Images

スバールバル諸島では道路標識で運転手に対しホッキョクグマの存在に注意を促している/DANIEL SANNUM LAUTEN/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) ノルウェー北方の北極海に浮かぶ島で、クルーズ船の先遣チームがホッキョクグマを射殺したことに対し、インターネット上で非難が集中している。

独ハパックロイド・クルーズの客船ブレーメン(定員155人)は10日間のクルーズに出ていた28日、ノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン島に到着。ホッキョクグマから乗客を守るため、法律に従って常時同行している4人のチームがまず下船した。

同社によると、チームはホッキョクグマ1頭が近くにいることに気付かず、メンバー1人が襲われた。ほかのメンバーはこのホッキョクグマを追い払おうとしたが失敗し、銃で撃ち殺した。

襲われたメンバーは頭部を負傷して空路病院へ運ばれたが、命に別条はないという。

同社はチームの行動について、自衛のために介入せざるを得なかったと説明し、「非常に遺憾」だと述べた。

ホッキョクグマは生息数が世界でわずか2万5000頭とされ、絶滅の危険が高まる「危急種」に指定されている。

「ホッキョクグマを見るために島を訪れるわけではなく、通常は船上から観察するだけ」だと、同社は主張する。しかしインターネット上では「ホッキョクグマに近寄り過ぎておきながら、向こうが近寄ってきたからと殺すのか」など、非難の声が相次いだ。

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