米CDC、主要4空港でオミクロン株の監視強化へ
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は11月30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への水際対策として、米国内の主要な国際空港で検査態勢を拡充する方針を示した。
ワレンスキー氏がホワイトハウスでの記者会見で語ったところによると、国内で最も利用客の多いアトランタ、ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)、ニューアーク、サンフランシスコの各国際空港で、検査業者「エクスプレス・チェック」による検査を強化する。
ワレンスキー氏は国際線利用者の安全を確保するための方策として、検査のタイミングをフライトの時間に近づけるほか、入国後の追加検査や自主隔離も検討していると述べた。
事情に詳しい関係者がCNNに語ったところによると、米国に入る便の乗客全員に搭乗前日の検査を義務付ける案、国籍や永住権を持つ者も含めてワクチン接種状況にかかわらず、入国後に追加検査を実施する案を検討中で、今週中にも発表される可能性がある。現在はワクチン接種済みの乗客に対し、搭乗前3日以内の検査を課している。
ワレンスキー氏によると、CDCはさらに感染者が見つかった場合の接触追跡などを強化するため、乗客の情報を集めておくよう航空各社との協力を進めている。
バイデン米政権は先週末、オミクロン株が最初に確認された南アフリカなど、アフリカ南部8カ国からの渡航制限を発表した。
一方で米デルタ航空は、本拠地アトランタと南アのヨハネスブルクを結ぶ便の運航を継続すると表明。米ユナイテッド航空もニューアーク・ヨハネスブルク間の減便は予定せず、南アのケープタウン路線は予定通り来週から運航を再開するとの方針を示している。