オランダのオミクロン株、空港で検出の1週間前から国内に

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新型コロナの検査を行う旅行者ら=11月28日、オランダ・アムステルダムのスキポール空港/Paulo Amorim/Sipa USA/Reuters

新型コロナの検査を行う旅行者ら=11月28日、オランダ・アムステルダムのスキポール空港/Paulo Amorim/Sipa USA/Reuters

(CNN) オランダ保健当局は11月30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、南アフリカ発の渡航者から検出された日の1週間前に採取した国内の検体で確認されたことを明らかにした。

オミクロン株が欧州に広がってきた経緯自体に疑問を投げ掛ける事例として注目される。

オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)によると、オミクロン株は11月19日と23日に採取された2検体で見つかった。このうち1人は国内で感染したとみられるが、詳細は調査中だという。

オランダ当局は当初、11月26日に南アフリカのヨハネスブルクとケープタウンからの便で到着した乗客14人の検体から、同国で初めてのオミクロン株が検出されたと発表していた。

世界でこれまでにオミクロン株が確認されているのは計20カ国・地域。最近ではブラジルが加わった。

オミクロン株は南アフリカで最初に確認され、米国を含む70カ国以上が相次いで南アや周辺国からの入国を禁止している。

これに対し、渡航制限は新たなウイルスや変異株の侵入を何週間か遅らせる程度の効果しか期待できないと指摘する専門家も多い。

世界保健機関(WHO)は渡航制限によって経済活動が妨げられ、新たな変異株を見つけた国が公表を控えるようになったり、世界の分断が深まったりするとの懸念を繰り返し指摘している。

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