オミクロン株、より悪質でも「追加の渡航規制なし」 ファウチ氏

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ファウチ米大統領首席医療顧問。オミクロン株がより悪質でも、米国の追加渡航規制はないだろうと語った/Alex Brandon/AP

ファウチ米大統領首席医療顧問。オミクロン株がより悪質でも、米国の追加渡航規制はないだろうと語った/Alex Brandon/AP

(CNN) ファウチ米大統領首席医療顧問(国立アレルギー感染症研究所長)は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」がこれまでの変異株より悪質なものであったとしても、米国が追加の渡航規制措置を導入することはないだろうとの見通しを示した。

バイデン大統領は先週、より感染力の高い可能性があるオミクロン株への対応として、南アフリカやボツワナなどのアフリカの複数の国々からの渡航を規制すると発表していた。米国以外でも一部の国がアフリカ南部の国々からの渡航を規制している。

ファウチ氏は、オミクロン株の感染力がより強く致死性も高いことが証明された場合、さらなる渡航規制が行われるとみているかどうか尋ねられると、「そうは思わない」と述べた。

ファウチ氏は、南アフリカやその隣国からの渡航を制限した理由について、分子組成に関する情報が発表された際、オミクロン株には懸念されるあらゆる変異があったためであり、何かをすぐに行うべきだと感じたと述べた。

ファウチ氏は、「何が起きているのか把握するまで、こうした規制が非常に長期間にわたらないことを望む。しかし、さらなる規制は予期していない」と述べた。

ファウチ氏はまた、渡航規制はオミクロン株が米国に到達するかどうかという全体像には大きな影響を及ぼさないと指摘。ただ、渡航規制によって、より良い準備を行うための数週間が稼げるかもしれないとも語った。

ファウチ氏は、米国の保健当局者は1~2週間でオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の重症度についてわかるだろうとし、南アフリカの保健当局者から情報を入手していると述べた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「新型コロナウイルス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]