希望の光か分断の象徴か、英語辞典が選んだ「今年の単語」とは

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メリアム・ウェブスターが選んだ今年の単語は「Vaccine(ワクチン)」だった/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images

メリアム・ウェブスターが選んだ今年の単語は「Vaccine(ワクチン)」だった/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images

(CNN) 英語辞典を発行する米メリアム・ウェブスターが、「今年の単語」を発表した。その単語は、希望と健康の象徴と受け止める人もいれば、政治的分断を表す言葉と受け止める人もいる。

だが誰もが認める通り、この単語は至る所に存在し、論議を巻き起こしている。

メリアム・ウェブスターが選んだ今年の単語は「Vaccine(ワクチン)」だった。検索された回数が前年比で急増したことなどが選考理由とされている。

「この単語には、平行しながら交差する2つのストーリーがある。1つは医学的ストーリー、もうひとつは政治的、あるいは文化的ストーリーだ」。メリアム・ウェブスター総括編集者のピーター・ソコロウスキ氏はそう解説する。

メリアム・ウェブスターの2020年の単語は「pandemic(パンデミック)」だった。一方、英オックスフォード大学が刊行するオックスフォード英語辞典は今月、ワクチンあるいはワクチン接種を意味する口語の「vax」を今年の単語に選んでいる。

メリアム・ウェブスターで今年「vaccine」が検索された回数は、20年に比べて601%増加した。特に、20年12月に米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まると、検索数が急増した。

検索数は19年に比べると1048%増加。今年8月には、世界に広く行き渡ったことや、ワクチンをめぐる政策や承認、接種率などが大きく報じられたことを受けて535%の急増となった。8月には米食品医薬品局(FDA)が米ファイザーのワクチンを正式承認した。

ニューヨーク州やカリフォルニア州が医療従事者のワクチン接種を義務付けたのも8月だった。

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