米大統領選まで2日 激戦州で両候補が最後の訴え
(CNN) 米大統領選の投票日を6日に控え、民主党のオバマ大統領、共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の両候補はそれぞれ激戦区での最後の遊説に出発した。世論調査によると、両氏の支持率は依然として伯仲している。
オバマ大統領は4日朝にニューハンプシャー州コンコードから遊説を開始、クリントン元大統領とともに集会に姿を見せた。演説では、米国を不況の深みから救い出した自身の政策と、不況の原因をつくったのと同じ「ロムニー氏の古い政策」との間の選択だと訴え、「私たちは変革がどのようなものか知っている。ロムニー氏が掲げる政策はそれとは違う」と断じた。
大統領は同日フロリダ、オハイオ、コロラド各州を回り、5日には歌手ブルース・スプリングスティーンさんらとともにウィスコンシン、オハイオ、アイオワ各州での集会に臨む。投票日当日はイリノイ州シカゴで過ごす予定だ。
ロムニー氏は4日、アイオワ州デモインでの集会で支持者らを前に、オバマ政権がもう1期続けば「高い失業率、手取り収入と住宅価格の停滞、軍の崩壊」という問題がそのまま残り、米経済はさらに後退すると主張した。
同氏は5日にかけてオハイオ、ペンシルベニア、バージニア、フロリダ各州を訪れ、ニューハンプシャー州で最後の集会を開いた後、マサチューセッツ州ボストンで当日を迎える。
NBCテレビとウォール・ストリート・ジャーナル紙による最新の世論調査では、オバマ大統領の支持率が48%と、ロムニー氏の47%をわずかに上回っている。ABCテレビとワシントン・ポスト紙の調査では、両氏の支持率が48%で並んでいる。