「サンディ」が大統領選に及ぼす影響 5つのポイント
ワシントン(CNN) 米東海岸を直撃したハリケーン「サンディ」は、来週に迫った統領選へ向けた選挙戦にどんな影響を及ぼしているのだろうか。注目すべき5つのポイントを挙げる。
1.オバマ大統領の「最高司令官」カード
オバマ大統領は29日、連邦政府の対応を見守るため、遊説先のフロリダ州から急きょ、首都ワシントンへ戻った。ホワイトハウス到着後すぐに記者団と会見した大統領は、ハリケーンが選挙に与える影響について問われると「現時点で選挙への影響は心配していない。心配なのは被災地の家族や初動要員への影響、わが国の経済や交通機関への影響だ。選挙は来週になればひとりでにやって来る」と答えた。
大統領は前日、フロリダへ向かう前にも緊急事態管理局(FEMA)に出向き、準備態勢の報告を受けた。自然災害は現職大統領が最高司令官としての仕事ぶりを見せるチャンスともいえる。
一方で政府の対応が遅れたり不十分だったりした場合、大統領は選挙直前の重要な時期に大きな政治的代償を払うことになりかねない。振り返れば2005年、ハリケーン「カトリーナ」への対応で批判を浴びたブッシュ前大統領の支持率はその後も回復することなく、翌年の中間選挙での敗北につながった。