「サンディ」が大統領選に及ぼす影響 5つのポイント
2.ロムニー氏も当面は活動自粛の構え
オバマ大統領がフロリダ州の集会での演説を中止してから約3時間後、共和党候補のミット・ロムニー氏も、同日夜にウィスコンシン州で予定していたイベントの中止を決めた。副大統領候補のポール・ライアン氏もフロリダ州でのイベントをキャンセル。さらに両氏とも30日の計画を中止した。
オバマ、ロムニー両陣営は、被災地の支持者らにあてた募金呼び掛けのメール配信を取りやめた。ロムニー陣営はさらに、ノースカロライナ、ニューハンプシャー、ペンシルベニア、バージニア各州の選挙事務所で、被災地へ届けるための救援物資を集めると表明している。オハイオ州デイトンで30日に開く集会は、被災者支援のためのイベントに変更する方針だ。
3.吹き飛ばされるテレビ広告
ニューヨークなどではサンディの影響により、大規模な停電が起きている。停電すれば当然、テレビは見られない。
選挙戦の最終盤を迎え、両陣営とも数千万ドルを投じてコマーシャル攻勢をかける予定だったが、激戦州の多くはサンディの進路に集中している。一部地域では停電が来週まで長引くことも予想され、選挙運動は現地訪問やラジオ、活字広告などに頼ることになるかもしれない。