災害時のリーダーシップ 大統領選に与える影響は

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住宅地が砂に埋まる 「サンディ」猛威の爪あと

(CNN) 温帯低気圧「サンディ」が米東海岸へ向かうなか、オバマ大統領はフロリダ州とバージニア州で予定していた遊説を取りやめて首都ワシントンへ戻り、ホワイトハウスで災害対策の陣頭指揮を執る構えを見せた。一方、共和党の大統領候補、ロムニー前マサチューセッツ州知事も遊説を中止し、被災地に送る救援物資を募集するイベントに切り替えた。

投票日まで1週間を切り、両候補は選挙戦での追い込みと自然災害への対応という異なった取り組みの中でバランスをとって、「大統領らしい」姿を示そうとしている。

専門家からは、オバマ大統領が遊説先から予定を変えてワシントンへ戻ったことを評価する声が多い。

ハーバード大学ケネディスクールのデービッド・ガーゲン教授は、サンディが接近する中でオバマ大統領がワシントンに戻ったのは正しい行動だったと指摘。「政治的な理由でワシントンに戻ったと考える人もいるだろうが、疑わしきは罰せずだ。オバマ大統領はまさしくすべきことを行った。大統領は仕事の一環として危機のときに先頭に立つことを求められている」と説明する。

プリンストン大学のジュリアン・ゼリザー教授も「特にまだ投票先を決めていない有権者は誰を支持すべきか熟考しながら、オバマ大統領がサンディに対処する姿を見つめるだろう」と指摘。オバマ大統領は危機的状況によって、一部の有権者が望んでいる大統領らしく振舞う機会を与えられたとの見通しを示した。

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