米大統領選、激戦州で期日前投票に長蛇の列
(CNN) 米大統領選の投票日となる6日を前に、激戦が予想される各州で多数の有権者が長蛇の列を作り期日前投票を済ませた。
5日午後に期日前投票が締め切られたオハイオ州では、州内の登録有権者790万人のうち、160万人以上が2日までに投票した。不在者投票については、すでに配布された130万人分の投票用紙のうち、約20万人分がまだ未回収だという。
一方、民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー氏が接戦を展開している大票田のフロリダ州では週末で期日前投票が締め切られたが、締め切り時間を過ぎても行列が続いたため、人口の多い地域では引き続き投票を受け付けた。
フロリダ州では共和党の主導で期日前投票の期間が14日間から8日間に短縮された。これに対して民主党は、同党の支持基盤である州南部の投票所が需要に対応しきれないとして、期日前投票期間の延長を求める訴えを起こしている。
大型温帯低気圧「サンディ」で大きな被害が出た北東部では、ニューヨーク州が投票所に行けない有権者もいることを想定して、6日の投票率が25%に満たなかった郡については追加の投票日設定の申請を認める方針を打ち出した。
さらに同州のクオモ知事は5日、サンディで被災して避難中の有権者が、自分の選挙区の投票所でなくても、近隣の投票所で投票することを認める行政令に署名したと発表した。
ニュージャージー州は、被災者が電子メールかファクスで投票できるようにすると発表している。
なお、ニューヨーク、ニュージャージーの両州とも民主党の強力な地盤で、接戦は予想されていない。