「シリア政府が化学兵器使用」 オバマ米大統領が言明
しかしヘイグ外相は、たとえ中国とロシアが拒否権を行使したとしても、「我が国と他国には(行動を起こす)責任がある」と訴えた。
一方、イランのザリフ外相は同日、もしシリアを攻撃すれば「事態はいっそう深刻化する」と懸念を示し、「国家が望むままに他国を攻撃すれば、中世のような状態になる」と指摘した。
国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表を務めるブラヒミ氏も、国際法では軍事行動を起こすためには安保理の承認が必要だと定めていると牽制(けんせい)した。
シリアのジャファリ国連大使は同日、米ニューヨークの国連本部で記者団に対し、「我々は戦争を望まない。我々は地域の安定を求める平和的な国家だ。この地域が不安定化すれば、イスラエルを利することになる」と強調した。
化学兵器については、反体制派が「主にトルコやサウジアラビア、カタールといった外国から」原材料を入手して製造したと訴えている。