米NYの同時テロ博物館、記念品販売に遺族から反発の声

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「記念品」販売で物議 同時テロ博物館

(CNN) 米ニューヨークの同時多発テロ跡地に完成した「9・11記念博物館」の売店で、同時テロ関連の記念品が販売されることに対し、テロ犠牲者の遺族らから反発の声が上がっている。

博物館は同時テロの現場となった世界貿易センターの跡地に建設され、現地時間21日に一般公開される。売店では、事件で多数の死傷者が出たニューヨーク消防局(FDNY)のマーク入りの帽子や、救助犬のぬいぐるみ、事件や博物館建設に関する書籍などを販売する。

博物館側は、、売店での売り上げや入館料の収益は年間約6500万ドル(約66億円)の運営費をまかなうために必要だと説明する。入館料は大人24ドル。屋外の追悼施設は無料で入れるようになっている。

ジョー・ダニエルズ館長は、売店で扱う品目のうち、一番売れているのは同時テロの背景を解説したDVDや書籍だと強調する。

しかし、FDNYの消防士だった息子を同時テロで失ったという男性は「観光名所を作って息子の亡きがらで金もうけをされるのはたまらない」と、怒りをあらわにした。

一方、やはり消防士の息子を亡くし、現在は同博物館の理事を務める男性は、「私たちには事件を後世に伝える責任がある」と強調。記念品の売り上げが博物館の維持運営に役立つことを願っていると話した。

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