雪解けで洪水の恐れ、さらに屋根崩落の恐れも 米NY州
(CNN) 全米各地を見舞った記録的な大雪が一段落し、気温が上がり始めたことで、ニューヨーク州などでは洪水の恐れが指摘されている。大雪による死者は13人に達した。
同州西部エリー郡のバッファローでは2メートル以上の積雪を記録。3日間で1年分の降雪量を超えた。
22日には気温が約4度まで上がるうえに雨が降るとの予報を受け、郡当局はバッファロー全域に洪水警報を出した。一部の地域では短時間のうちに1500~1800ミリの雨量に相当する水が解け出す恐れがあり、危険な状態は25日まで続くという。
郡当局はポンプや救助隊、ヘリコプターを用意して洪水に備えている。
当局者によると、20日夜から21日朝にかけて積もった雪ですでに建物30棟の屋根が崩落したが、今後さらに雨で雪の重みが増し、崩落が相次ぐ恐れもある。
ニューヨーク州のクオモ知事は記者会見で「気温が上がれば雪が解け、雪が解ければ水が出て洪水が起きる」「長いこと起きていないような規模の洪水になりそうだ」と警戒を呼び掛けた。
米気象局によると、気温は今後1週間で次第に上昇し、30日には10度台に入る見通しだ。