オバマ米大統領が権限行使、不法移民500万人救済
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は、不法移民500万人の救済などを盛り込んだ大規模な移民制度改革を発表した。包括的な改革法案が議会を通過できなかったことから、議会の承認を経ずに大統領権限で数十年ぶりとなる大胆な改革を打ち出した。
これに対して野党共和党は、一方的な行動であり、違法だとして強く反発している。
オバマ大統領は演説で、「現在の移民制度が破綻(はたん)していることは誰の目にも明らか」「何十年もそのような状態にあったのに、我々はほとんど対応してこなかった」と強調した。
新制度では審査に合格した移民が税金を払うことを条件として、3年間の滞在を認める。ただし市民権の獲得にはつながらず、政府の福利厚生や医療保険の対象にはならない。こうした措置は次の大統領に覆される可能性もある。